2020年10月7日、一般社団法人日本企業危機管理協会の初理事会が開かれ、私が会長を務めることになりました。
関係者のご協力で、中野坂上のビルの中に事務所を構えることが出来ました。
警察官僚、総理秘書官(危機管理担当)、衆議院議員、参議院議員の経験と知見を活かして、今後も社会貢献に努めたいと思います。 「危機管理」と言うと、軍事や防災土木の専門家のテーマのように考える人が多いようです。
しかし、企業から国家まですべての組織に「危機」は起こり得る問題です。決して、テロや軍事的な危機、大地震などの天変地異に限定されたものではありません。 また、超法規的な緊急事態権とか私権制限などを軽々に弄ぶものではありません。 さまざまな信用失墜行為、不祥事への対応のノウ・ハウの集積が重要だと考えます。
日頃から、「組織管理」、「職場の風通し」、「部外広報」、「説明責任」などについて、事例に即して知恵を絞ってみましょう。 また、企業の「危機管理」は、コンプライアンスとも密接不可分の関係にあります。
適用される各種法令の遵守、脱税、マネ・ロン、談合、横領(使い込み)・背任・汚職など、組織に内在する不正行為の防止、更には反社会勢力との関係遮断などについて適切な対応を考えましょう。起きてしまった危機的状況を無かった事にすることは出来ません。
将来に向かって危機発生のリスクを最小に、既に発生した危機に対しては組織が被る被害を最小限に止める努力や工夫が、「危機管理」の本質です。
今後、講演やセミナーの開催、論文などの執筆、メディアでの紹介などを通じて、積極的に組織危機管理の普及・啓発に努めてまいります。もちろん、官・民を問わず、個別の問題についての相談にも可能な限り応じさせて頂きたいと考えています。
皆さまのご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
会長